栃木県にある日光東照宮、一度は訪れたことがある人も多いのではないかと思います。

日本有数のパワースポットとしても知られ、なんといっても徳川家康が祀られているということで とても有名ですよね。

国宝級のものもたくさんあり、 毎日たくさんの人たちが訪れている日本の中の名所の一つです。

日光東照宮の中には色々見るものがたくさんあるのですが、その中でも天井に龍が描かれている薬師堂も 見逃せません。

薬師堂の天井に描かれた見事な龍の絵、これは「鳴き龍」というとても有名な絵で、江戸時代に狩野永真安信によって描かれた8mにも及ぶ龍の水墨画なんです。

観光客の方々はみんなその龍の下に集まって、天井を見上げる形になるわけです。 すると素晴らしい龍の絵、圧巻です。

すると、薬師堂に お勤めしていらっしゃる 住職さんが その龍の下で 拍子木を打つんです。するとその拍子木の音がまるでエコーがかかったように聞こえるんですよね。

住職さんは、今度、龍の真下から外れた場所で拍子木を叩いてみせます。すると、ごく一般的な拍子木の音( ´・ω・`)
単に木をカン!カン!と叩く音がするだけです。

そしてまた、龍の顔の下に戻って拍子木を打つと…

「カーン!」

確かにさっきと違う!拍子木の音にエコーがかかってる!

この共鳴した様な音がまるで龍が鳴いているように聞こえると言うことで、鳴き龍という名前が付いているんですね。

鳴き龍のいわれについてはいろいろあって、とてもロマンがありますよ。

この不思議な現象についてはいろいろ解析されているようですが、拍子木の音が龍から少し離れただけで全く違って聞こえるので、びっくりしますよ。

龍の真下のみ、エコーがかかるんで、なんか、天井の龍が本当に生きているような錯覚さえ感じます。

また、その拍子木のエコー音はちょっと鈴っぽい感じの音で、それもまた素敵なんですよね♪

因みに…ちょっと残念ではあるのですが、この薬師堂、実は昭和36年に火災で全焼してしまったんです…。それと同時に狩野永真安信が描いた天井の龍の絵は悲しいかな消失して無くなってしまったんです。

今の薬師堂は再建されたものであり、天井に描かれている鳴き龍は堅山南風により、復元されたものになります。

復元されているものとはいえ、やはり拍子木を打つとしっかりと鳴いてみせる龍。

火災で焼失したものの、鳴き龍は薬師堂に戻ってきて、やはりしっかりと天井に住み着いているのは確かなようですよ(´▽`)

小さい子供が見たらちょっと怖いような迫力のある鳴き龍、是非一度、その眼で体感してほしいと思います。

このほか、日光東照宮には国宝の陽明門、有名な眠り猫や、みんなも知っている見ざる言わざる聞かざるの三猿も見ることが出来ます。

一生に一度は日光東照宮に訪れて、鳴き龍体験してみましょう♪特に秋の観光シーズンは、紅葉と共に楽しむことが出来ます。

周りの風情を楽しみながら、日光東照宮のパワーをしっかりと体中に受けてみてはいかがでしょうか。良い事があるかもしれませんよ(*^∇^*)